命名
「ラオ」
犬の名前です。
うちの犬は保護犬ですので、名前をつけていいものかどうかという感じだったのですが、さすがにこれだけ一緒にいて名前で呼べないというのは他人行儀すぎて不自然でしたので、一応仮で名前はつけました。
命名したのは僕です。
ラブラドールのオスなので、「ラオ」です。
最初は男らしくカッコいい感じで「ラオウ」と命名しましたが、ラーメンみたいで嫌だと言っていた妻がいつの間にか「ラオ」と可愛い感じにして呼んでいました。
そして、その呼び方が妙にしっくりきました。
確かに「ラオ」です。まだ、3歳〜4歳のやんちゃなこの犬に、凛々しく堂々とした落ち着きのある「ラオウ」という名前は似合わなかったのです。
なるほどなるほど。
名前を呼んだときの響きのイメージが本人のイメージと合うかどうか。
そこが一番大事なんでしょう。
でもさ、人間の場合はそうはいかないよね。
子供が生まれたらすぐに名前をつけなければならない。
どんな顔になるのか、どんな性格になるのか、その子が本当に男になるのか女になるのか、まだよく分からないのに名前をつけなければならない。
というか、逆だね。
こんな人間になってほしいという願いを込めて、親は子供の命名をするんだよね。
例えば、優しい男になってほしいと願って「優(まさる)」、明るい女の子になってほしいと願って「明子(あきこ)」という感じで。
だけど、僕は小柄な「大輔(だいすけ)」君を知っている。
嘘ばかりついている「真(まこと)」君も知っている。
だとしたら、大きな声でよく喋る「静香(しずか)」さんだっているだろう。
夏が苦手な「夏子(なつこ)」さんだっているだろう。
名前は途中で一回見直したほうがいいのかもしれませんね。
自分の名前を気に入っている人もいれば、そうでない人もきっといるでしょう。
ちょっと待て。
自分はどうなのだろう。
活動名は「本島ヒデオ」ですが、本名は漢字で「本島英雄」と書きます。
「英雄」・・・
嫌な予感はしますが、一応意味を調べてみました。
ー 【英雄】<読み方>えいゆう ー
●武勇や才知などがすぐれ、普通の人には出来ないような事柄を成し遂げる人。
〜Wikipediaより〜
・・・うちの親も、ずいぶんとプレッシャーのかかる名前をつけてくれました。
きっと、他の誰かがブログとかで書いているでしょう。
何の偉業も達成していない、凡人の「英雄(ひでお)」君を知っていますと。
やはり、名前は途中で一回見直したほうがいいと思う。